手を使わなくなっている。

ベタベタ・ドロドロ・ぐちゃぐちゃ・サラサラ・カチカチ・ぬるぬる・ねちゃねちゃ・ザラザラ・・・
今日どれだけのものを触っただろうか。
キーボードのややざらついた感触と、スマホのツルツルとした画面の感触・・・
他に何かあるだろうか?

ものづくりにおいても触覚への刺激は減っているように思える。
モデリングも製図もカラーもデザインも大体なんでもデジタル作業で事足りる。
漫画制作もそうだ。
自分はペン入れまでは紙とインクを使うものの、それ以降のベタやトーン作業は
全てパソコン上で済ませてしまう。
インクで手を汚すこともここ数年ほとんどしてない。
ペンを握る感覚とツルツルとした画面の感覚だけが、手への刺激になっている。

「手は第二の脳」という言葉もあるように、
どうも触覚刺激は子どもにとっても大人にとっても脳の発達において重要らしい。
ほぼ「ツルツル」だけで何でもできるようになってしまった現代。
作品を生み出す者として、手への刺激が少ないのも考え物なのかもしれない。